皆さんこんにちは!
ナースマンきょそです。
突然ですが、
わたしは、急性期の外科病棟で勤務しています。
看護師をしていて、たくさんの患者の看護をしてきました。
その中に、
手術の合併症などで、入院が長引く人が時々います。
理由はいろいろ。
- 脳梗塞になってしまう
- 食事がなかなかすすまない
- 嚥下が出来ない
- 創部の感染
- ADLの低下
などなど。
入院が長引くことに良いことはありません。
高齢者であると筋力の低下を来しやすかったり、認知力が低下することも多々あります。
私が最近思うのが、入院の長期化で、
『患者が変わってしまう』
ということ。
どういうこと?
と思われる方もいるでしょう。
もし私が入院して長い入院生活を強いられることになった時、こんな風になるのかな?と思うと少しこわいです😰💦
どういうことなのか、説明していきます。
無気力状態
手術前はすごく元気で活発であった患者でも、入院が長引くことで無気力になってしまう人がいます。「動きたくない、食べたくない、話したくない…」などなど。何をするにも気力が無く、魂が抜けてしまったようになってしまう患者がいます。
こういったことでより入院が長引いてしまいます。
出来るだけ毎日に刺激を与えるように看護師は頑張りますが、患者はなかなか回復しません。
手術という大きなストレス、入院という大きなストレスがそうさせてしまっているのです。一時的な場合もありますが、この状態が長く続く患者がいます。これは生命予後を悪くしてしまいます。
こういったことを防ぐため、医師、看護師ともに、日々奮闘中です。
ナースコールの連打
これは、高齢者の長期入院患者に多いです。実は、用事もないのにとりあえず押し続けることもしばしば。性格の問題、年齢の問題かと最初は思っていましたが、実はそうではないのです!手術前はすごく人当たりの良い患者でも、40代〜50代の患者と比較的若い患者でも、入院が長期化することや様々なストレスによってナースコールを連打するということがよくあります!!
ナースコールで部屋に行くと、
「しんどい。」
「何もない。」
など、毎回返答は同じなことが多いのです。身体的には問題なくても、精神的にかなりストレスがたまっているようです。それを解消させるのは非常に難しい。
手術前の性格を知っていると、余計心が痛くなる時があります。
しかし1分に1回以上のペースでナースコールを鳴らされるときもあります。そんな頻コールがあれば、私たちにとっては仕事になりません。そして、事故のもとになってしまっているのが事実。
今している全ての作業を中断してナースコールの対応をしなくてはいけませんので、これによる事故は多いです。
他にもたくさんの患者がいて、重症な患者も多いため、対応に追われてすごく大変。
かといって無視するわけにはいきません…。難しい問題ですね。
頻コールを減らすために、どうにかしなければならないのも事実。
看護師あるあるかもしれません。
せん妄状態
手術をするなど、身体的、精神的に大きな負担となると、とかに高齢者では「せん妄」という状態に陥ります。特に手術後に現れるせん妄のことを「術後せん妄」といいます。
〇術後せん妄とは?
術後せん妄とは、簡単に言えば手術後に起こる意識障害の1つです。注意力の欠陥、見当識障害、幻覚や幻聴など様々な症状が現れることがあります。
これは一時的なもので、基本的には数日で回復します。
患者本人にはそのころの記憶はないのがほとんどです。患者にしては何が起こったかわかっていないという事です。
しかしこれは生命予後を悪くしてしまう一つでもあるので、私たちにとってはせん妄の予防と対策は非常に重要な事となってきます。
数日で回復するといいましたが、中には数か月以上続く方も。
手術前と人が変わった!というような人もいるんですね。
人によっては暴力や暴言を吐く患者もいるので、本当にに驚きます。
ちなみに私も暴力を振るわれたことは何度もあります💦
実際、退院したら治ることも多いので、家族と一緒にいるということは非常に重要な事なのです。
このように、私たち看護師は手術前後で変わっていく患者を毎日のようにみています。
もちろん、順調に退院していく患者をみられることはうれしいことです。
しかしみたくない部分もみることになってしまうこの職業。
もしこれが身内だとしたら、もっと辛いこともあるかもしれませんね。
さて、本日はここまで~!!
本日も読んでいただきありがとうございました☆彡
ではでは!